ゆるやかな死を

 

 思いつきなのでちょっと考察すれば論理的に破綻していることがわかってしまう企画案。あるある。

 いつもそんなんばっかりだ。そいつを無理やりにでも通そうと、一瞬だけこじつけられればよい使い捨ての理屈を用意する。

 数字を捏造したり都合よく修正したり。当然、本質的な根拠となるデータではないし、次のフェーズに移行すればまた直面する問題なのに。

 ただの先延ばしにしかならないし、そもそも関係者を誤魔化したり騙したりしている。それって普通に組織に対する背任行為なのではないか。

 「実際にどうなのかは関係がない。その理屈で言いくるめられるかどうかだ」そんな主張は、もはや目的を見失っているとしか言えない。

 組織の中でテクニカルに泳ぐことが目的になっている。それに気がついていない。なんとも憐れだ。

 旧態依然とした価値観は衰退していない。