気づいた時には遅すぎてキャバ嬢だらけの職場かな

 

 最近、日々の修行の賜物により、ワタシの精神世界はある種の境地に達しつつある。なので大概の事はスルーできるようになってきた。しかし、時々スルーできずに引っ掛かってしまうこともまだある。悟りを開くにはまだ遠いということなのだろう。「人生は重荷を背負いて、長き道を行くが如し」…昔のヒトの格言には結構シンパシー感じまくりだわ。深いわ。

 

 今回、何に引っ掛かったかというと、まぁ非常に俗っぽくて申し訳ないんだが仕事がらみでね…いや、そんな話は掃いて捨てるほどあるんだろうが、当事者にしてみればなかなかどうして…すんなり割り切れなかったりするもんだ。ヒトの歴史が続く限りヒトの悩みが尽きることはない。ヒトが悩みながら生きていかなければならないことは、ヒトが背負わされた業。もがき苦しみながら這いつくばっていかなければらない。

 

 勤め先の部署には派遣社員の女性が数名いる。非常に失礼かつデリカシーを欠いた物言いで申し訳ないのだが、彼女達は例外なく場末のキャバ嬢みたいな風采をしているのだ。いや、ワタシの勤め先は風俗関係ではないし、アパレルのようなビジュアルに個性を求められる職種というわけでもない。つまり、みんな揃ってキャバ嬢みたいである必然性はないということだ。露出度の高い服装でなければならない等のドレスコードがあるわけでもない、真っ黒にマスカラぬたくってなければ死刑、とかもない。至ってフツー感あふれる善良な(?)よくある会社のオフィスというやつだなのだ。

 

 なぜそんなことになってるのか?いやなに、非常に簡単なことで、採用を決めている人間の趣味が遺憾なく反映さているだけの話しなのだ。50代後半のオッサンの趣味がさ。

 正直言って気持ち悪い。自前でキャバクラ作ってるようなもんで、実際に彼女ら引き連れて飲みに行ったり(パワハラ・モラハラの恐れあり。セクハラか…?)、やりたい放題。どっかから拾ってきた社長のオトモダチで、社長怖さに誰も何も言わない。社内のモラルはどんどん低下してきている。

 まぁ、モラルが低下して会社がダメになっていくことは、社長が己で選んだことなのでどうでもいいのだが、異性に関する極めて個人的な趣味嗜好を会社の採用に反映させるってのは如何なものかと。

 

 いったいどんな気分でやってるんだろうか?気分いいんだろうか?毎日会社に行くのが楽しくなっちゃうのだろうか?まぁ、とにかくキモい。

 なんせ、業務に関するスキルは完全度外視で採用しているもんだから、まぁ仕事はできないのだ。暇さえあればくっちゃべってタバコ吹かしに消える…。んで件のオッサンも一緒になってくっちゃべってタバコを吹かしに消える…。いったい誰が仕事してんのかねぇ…ホント謎。

 

 経費削減だとか全員が経営者目線を持てだとか、やれ経営理念だ行動規範だヘチマだとかいってもねぇ、説得力ぜんぜんないんだわ。そんなことがまかり通ってる時点で。

 んでもって、一番まずいのはさ、大半の人は気づいて見透かしているのに知らないフリをしてるんだってことに、経営層が気がついてないことなんだよね。

 

 ヒトの心をどう扱うかってことが、いろいろな結果を左右する。いや寧ろ、その一点のみに腐心をすれば、それだけでやっていける。

 

 間違えた組織は間違った方へ進む。それだけなのだ。