電子書籍の方が読書が捗ることに最近気づいた。

 

 最近、遅まきながら電子書籍のありがたみを実感しています。これまでは何となく実体のある紙の方がいいように思っていました。データでの読書体験をイメージできなかったからでしょう。また、手元に物体として存在しない物にお金を払うということにも違和感を感じていました(まぁ、ソフトウェアだとか買っているので矛盾しているのですが)。

 しかし、ある時、購入した書籍に特典として電子書籍版のダウンロード権がついていたのでiphoneでダウンロードしてみました。するとまぁ、便利なこと。リアルな本は持ち歩くことを忘れてしまったり、手荷物が増えることを嫌って置いていってしまったりすることがあるのですが、まずiphoneは常に持ち歩くので、いつでも気軽に本を読むことができました。単純ですがこの体験はなかなかに侮れないものでした。これで一気に電子書籍への興味が湧いて来ました。

 一回壁を超えてしまうとあとは抵抗がなくなって、Kindleアプリで電子書籍を購入するようになりました。そしてすぐに電子書籍の恐ろしさも体験することになったのです。

 何が恐ろしいかというと、続きを際限なくガンガン購入してしまうことです。これまでであれば、一巻読み終わったら書店に行って続きを購入しなければなりませんでした(まぁ当然)。読み終わったのが夜であれば、大概は続きを購入するのは次の日以降です。下手をすれば次の日に書店へ行けない場合もあったりします。しかし、これが電子書籍の場合、夜に読み終わってしまっても、ソファでごろごろしながらそのままポチっと続きを購入できてしまいます。その日寝付くまで続きを読めますし、次の朝の通勤中に読むこともできます。時間の密度が高くなって読書が捗る捗る。この利便性は頭ではわかっていたものの、実際に体験すると何倍ものメリットとして感じました。というわけで半月で一万円以上購入してしまい焦りました……おそるべし電子書籍

 そんなこんなで調子に乗ってKindleペーパーホワイトも購入してしまいました。端末自体もかなり軽いですし、考えていたよりもずっと読みやすいので自室ではもっぱらコレを使っています。若干もっさりした動きをしますが、まぁとくに気にはならないレベルですね。

 あと、辞書機能が地味に便利です。これはアプリのKindleにも備わっている機能なのですが、これまで紙の場合だと、わからない単語や熟語があっても何となく読み飛ばして話しを追うことを優先させてしまっていました。しかし、Kindleだとその場で簡単に調べられるので非常にスムーズに読書が進みます。これまでに読んだ本も、読み飛ばさなければもっと深く内容を知ることができたかもしれないと思うと少し悔しくなります……まぁ、己の怠惰が原因なんですけどね。

 また、仕事の兼ね合いでAndroid端末も使っているので、iphoneKindleペーパーホワイト、Androidの3つの端末にまたがって一冊の本を読んだりもします。Kindleの場合、どの端末でも同期が取れるので、手近にある端末のどれでも続きを読むことができてとても便利です。

 それと副次的な効果というか……家庭環境や家人の視線やらなんやらで、実体のある物として置いておくことが難しい本も読むことができるようになったのは良かったです。まぁ、具体的に言うとラノベとかを読むようになりましたね。これまでは話題になって読んでみたいなっと思った本があっても、自室の棚に並べられない感じがして(すみませんすみません)ベッドの下にしまうしかないのか!?エ◯本かよ!?中学生かよ!?(ごめんなさいごめんなさい)とヒヤヒヤどきっちょだったわけなんですが、なんの憂いもなく鼻歌交じりに読むことができちゃいます。まぁ、電子書籍化されていないタイトルが多いのが難点といや難点なんですがね。アメリカで電子書籍が猛烈な勢いで進んだ背景には書店が少ないということと、ポルノ的なものの需要に答えた点だということが言われていましたが、それに近いのかもしれないと思ったりして(他意はないんです、すみませんすみません)。

 まぁ、電子書籍は便利だってことです。はい。出版社さんはなかなかビジネスとして離陸できずに四苦八苦しているみたいですが、どうにか堪えてがんばってください。すべての書籍が電子化されるのを心待ちにしております。