「E.T.」はトモダチなんかじゃぁないっ!

 

E.T.」ってご存知ですか?ご存知に違いない。えぇ、在地球の知的生命体ならばご存知でないわけがない。感動SF映画とでもいうんでしょうか、エェ話し的なやつでして、あの巨匠スティーブン・スピルバーグが監督したSF映画の金字塔!感動超大作!…もういいか。

 

まぁ、アレあるじゃないですか。んで、アレって観て感動する系のヤツなんだと思うんですが、ワタシにはまったくそう思えないのですよ。

 

っというのもですねアレを観たのは子供の時分でして、とーちゃんに映画館に連れて行かれて観たんですよ。しかし、いま考えたら何で観にいったんだろ?ウチのとーちゃんは別に映画好きでもないし、洋画を好んで観に行くタイプじゃないし、ワタシが観に行きたいといった訳じゃないし、なんで東映マンガ祭りじゃないんだ!?…まぁ、それはいいか。

 

んで、「E.T.」を観た子供ワタシの感想は、

E.T.マジこえぇぇぇ!!!

です。はい。

 

感動なんて1ミクロンもありません。あのしわくちゃちんちくりん怖えぇしキモい!もう映画観ている時点で直視できないわけですよ、怖くて。驚愕モンなわけですよ。あんなのいたらどーしたらいいんだ!?って、もうパニックですわ。お小水漏らしそうなショックをググっと堪えて家に帰ったんですが、家に帰り着くまでの記憶はありません。遠い過去なんで風化したのか、はたまた、脆弱な精神を守るために自衛本能が働いたのか、まぁ、とにかく覚えていません。

 

それからというものの、夜にトイレに行こうとした際に、ドアを開けてアイツがいたらどうしよう?とか、眠りから覚めた時に目の前にアイツがいたらどうしよう、だって、しわくちゃだよ!?とか、もう恐怖の幻想に苛まれるわけですよ。いやもうひどい話しで、スピルバーグも罪なオトコだよホント。いたいけな幼児を恐怖のどん底に突き落としておいて、いろんな賞をもらっちゃうんだからさぁ。そりゃ、三島由紀夫もどん底に通うわなって、そりゃ新宿だねロシア風だねっておいっ!

 

んでさ、いま観ても楽しめないんですよアレ。いや、さすがに今はトイレにいたらどーしよう!?とかは思わないんですけどね、なんというんですかね、トラウマなんでしょうか、不快感を伴うんですよ。いやー幼少の体験って重要なんですねぇ。子供がいる方は十分に気をつけた方がいいですよ、ホント。しわくちゃちんちくりんのエイリアンが幼児の精神にどれだけの爪痕を残すかなんて、ウチのとーちゃんは想像もしてなかったはずなんでね。昔、テレビでよくやってた「トラック野郎」の何故か縦長になったオープニング画像並みに強烈に幼心に残ることになるんで、何をガキンチョに見せるかは少し考えてみてもバチはあたらないかと。ゆめゆめ疑う事なかれ…。