嘘つきのススメ

 
え〜世間さまじゃ、嘘つきは泥棒の始まりだなんてぇ言いますがね、ここはひとつ嘘ついて生きてみようじゃありませんか。
 
嘘ついてばっかりの方が生きるのが楽です。本当です。まぁ、嘘にもいろいろ程度がありますが、ここでいう嘘は他人を傷付けない性質の冗談みたいなものですけどね。
 
正直者がバカを見るなんていいますが、正直であるということは、言い方悪いですがバカなんです。人生は正直に生きちゃダメなんですよ。なんてったって人間は社会的な生き物ですから、てめぇだけ正直に生きた日にゃ、ヒトを傷付けまわった後に袋叩きにあいますからね。正直は美徳でも何でもありません。他者の気持ちを想像できないバカ者なのですよ。
 
正直はバカですが、誠実であることは人間として何よりも重要なことです。誠実と事実は同義ではありませんし、誠実と真実も同義ではありません。なので、必然的に正直ではいられないのです。誠実であるためには、嘘がツールとして必要なのです。
 
では、どのように嘘をつくのがよいのか?。
 
発言の大半を嘘か本当かわらかないように喋りましょう。ポイントは、本当のコトも織り交ぜることです。ちょっと口に出すのは憚られるような本心を、しれっと混ぜて喋っちゃうことです。こうすることで、危ないマジ発言も致命的なモノには聞こえなくなりますし、嘘も何だかホントっぽくなります。
 
だいたい、真実なんて表層面には出て来ませんから。常に見えないところに存在する。見えてるトコロなんてほとんど嘘ですから。うまく使っていかないとヒトを傷つけるし、自分も傷ついたりするからねぇ。生きていくためには高潔ではいられないのよ。