イギリスの料理がマズいマズいって言うけどさぁ
サルサソースなんすよ…えぇ。
チャレンジングなチョイスですよね。はいはい、わかっていますとも。しかし、ここまでとは思わなかったんですよ。あぁ、わたしゃ舐めてましたよグレートブリテン及び北アイルランド連合王国をぉ!!チキンがバサバサだとかバケットがカチコチだとかは誤差みたいなもんですよ。アイツだよアイツ!!サルサソースの野郎だよぉぉぉ!!!!
激マズ。
到底この世のものとは思えぬ異次元の味。いやー異文化に接すると学びが多いですね♡
人生の真実をまたひとつ知ってしまった。
しかぁしっ!!話しはこれで終わらないのだよワトソン君。このサルサソースを余裕で超える大物が現れたんでさぁ!!
そう。そいつと出会ったのは、シティ空港に程近いロンドン郊外にあるスーパーとコンビニの中間ぐらいの商店だった。店内へ入ると店員の兄ちゃんが缶ビール(カールスバーグ)を飲みながら店番をしていた。まぁ、夜も22時を過ぎていたし、ファミレスなら深夜料金取られる時間だからね、そりゃビールの苦味も恋しくなりますわなぁ。うんうん。
えー、イギリスでこの光景がどのぐらい日常的なのかはワタシには判断つかなかったのですがどーなんでしょね?デフォなの?
それはさて置き、ワタシはビールが欲しくてこの店に来たのですが、小腹も空いていたので何か食べる物も入手したかったのです。店内をぐるっとひと回り物色していると、ホットスナックが置いてあるのが目に入りました。
おぉ!日本のコンビニみたいじゃん!とか思って棚をのぞくと、ホットドッグやパイなどなどが並んでおりました。
ワタシの貧相な英語力ではパイの中身がよくわからず、唯一確認できたのがソーセージの入ったスティック状のパイでした。
「よしっ!ソーセージスティックパイ!キミに決めたっ!!」っとモン◯ターボールをぶん投げる心持ちで、あの時のワタシはアイツをカゴへと入れたのです。それがすべての、あの悪夢の始まりでした。
ビール飲んでる店員の兄ちゃんに「へろー」とたどたどしく声をかけ、カゴを差し出して会計を頼みました。イギリスはカードでの支払いが一般的で、ちょっとした買い物もカードで払うそうです。みんな現金をあまり持ち歩かないとか。確かに他のお客さんはカードで払っていました。
んが、ワタクシ、カード怖い!スキミング怖い!まんじゅう怖い!なので、現金で払ってやりましたよ。あっはっは。兄ちゃんが言った金額が聞き取れなかったことは内緒です。
店をあとにすると、さっそくゲットしたポケモンソーセージスティックパイにかぶりついてみました。
ガブっ!
ん?
噛(かじ)れない…。
想像に反してめちゃくちゃ固い。
前歯で噛じることを諦め、おもいっきり奥歯で噛み締めてみました(この一文、歯の字がいっぱいだなw)。すると、ようやく口の中に5cmぐらいの塊が確認できました。
咀嚼開始。
えらく歯ごたえがいいのでガシガシ噛み締めます。すると徐々に口中にソーセージスティックパイのテイストが広がっていきました。そのテイストを一言で表現するならば、
あぶら
天ぷらやフライを揚げた時に油が残りますよね?そのままシンクに流すのは環境によろしくないので「固めるテ◯プル」的なヤツで固めて捨てますよね?
それのすんげー固いヤツだと思ってください。
いや、正直に白状すれば、ワタシも「固めるテ◯プル」を食ったことはないんですがね…。イメージですよ、イメージ。
まぁ、なんだ
超絶マズイ。
固くてしょっぱい油の塊を食ってるわけですよ。鼻に抜けていくニホイなんて廃油ですよ廃油!!知ってました?あんまりマズいもん食べると、人間に湧き上がってくる感情は「怒り」なんですよ!(あ、ワタシだけ?)マズくて怒りがこみ上げてきたなんてことは人生初でしたね。とにかくそのぐらいマズい。
アレ、向こうのヒトは普通に食べるのかなぁ、美味しいのかなぁ…。
パイ系はけっこうイケる!なんて思い込みがよくなかったですよ。完全に警戒心がなかった。ノーガードだった。つけこまれてしまった。オレの完敗だよ、へへへ。
その後、激しい頭痛に襲われました。
きっと祟りだ。もったいないお化けの祟りに違いない。
吐き出しちゃったから…(ばっちい!2回目!)
世界は広い。
本当に広いよ、母さん。
己の価値観なんて、ちっぽけで取るに足らないものだったよ。
なんたって、アレが食べ物として売ってるんだから。ふふふ。
って、結局またマズいって話しに…。