決まったパターンに感じちゃうのです
人間は決まったパターンに快楽を感じます。
例えば、イギリスのロックバンド「The Police」の有名なヒット曲に
「Every Breath You Take」という曲があります。
曲自体は好き好きだとは思いますが(いやいや、シビれるだろう?)、
この曲のイントロからのコード進行はこうなっています。
A ⇒ F#m ⇒ D ⇒ E Ⅰ ⇒ Ⅵ ⇒ Ⅳ ⇒ Ⅴ
次は「RCサクセション」の「スローバラード」という曲です。マジ名曲。ソウル。シビれる。あれ?目から汗が…。
キーが同じなので見た目の変化がわかりにくいですが、
この曲のイントロからのコード進行はこうなっています。
A ⇒ F#m ⇒ D ⇒ E ⇒ A ⇒ E Ⅰ ⇒ Ⅵ ⇒ Ⅳ ⇒ Ⅴ⇒ Ⅰ⇒ Ⅴ
※あ、映像がAでやってるか確認してないです。
実はこの 「Ⅰ ⇒ Ⅵ ⇒ Ⅳ ⇒ Ⅴ」のコード進行は、
ヒトが心地良いと感じるコード進行のひとつなのです。
当然、音楽理論的にはこの進行が成立している理屈付けができるのですが、
このコード進行を「良い」とヒトが感じる際に理論は介在していません。
感覚でしかありません。
人間は特定のコード進行のパターンに快楽を感じているわけです。
※コード進行自体が人間にとって違和感なく聞こえるようにできていますが。
ヒトが心地良いと感じるパターンは音楽だけではありません。
物語にみる「勧善懲悪」にも同じ事が言えると思います。
「水戸黄門」的とでもいいましょうか、
展開とオチが最初から推測できるにも関わらず、
そのとおりのエンディングにカタルシスを得る。
偉大な予定調和。
もし、この予定調和が訪れなかった場合、
観ている側のフラストレーションはスゴイものがあるでしょう。
これも「勧善懲悪」というパターンに快楽を感じているのです。
世の中には人間に快楽を感じさせるパターンがたくさん存在しています。
そうしたパターンを上手に使うことができれば、
普段の生活やビジネスがもっと快適なものになるのではないでしょうか。
などと言ってみる。
ふふふ