イギリスで例のアレを喰ってみた
まだイギリス。
イギリスと言えば、そう。やはりアレの話しは避けて通れまい。
そう、アレだ。
誰もが一度は聞いたことのあるアノ伝説だ。
イギリスはメシがまずい。
行く前にいろんなヒトからさんざん言われたのがこの話し。
果たしてホントにまずいのだろーか。
結論から言ってしまおう。
イギリスのメシは女子バレーボール部みたいなもんである。
女子ソフトボール部ほどアレではなく、かと言って女子軟式テニス部ほどナニでもない。
※軟式がポイント。なぜなら硬式はアスリート過ぎる。
どーいうことかというと、
平均点は低め
総じてアレなカンジなのだが、時々、逸材が混ざってる。
うん。そんなカンジ。
さて、世のフェミニストを順調に敵に回したトコロで少し掘り下げていこう。
やはりイギリスと言えばこれ、フィッシュ&チップス。
有名店には行列ができたりするそうなのだが、まぁ普通のパブで食べる。
お店によっては白身魚の種類を選べたりするのだが、オーソドックスなタラを食べる。
揚げる油が違ったりして、店によって味がだいぶ異なるらしいが…
ん〜普通。
想像の範囲を出ない引きこもり的なテイスト。
胸を焦がすようなアヴァンギャルドさはない。
あっても困る。
ただ、魚はでかい。
日本のスーパーではこんなにでかいタラは入手が困難だ、どうしたらいい!?さすが大英帝国。そりゃ東インド会社は世界初の株式会社だわ。すみませんでしたごめんなさい。など、軽いパニック襲われるレベル。
気を取り直して、こいつに塩とモルトビネガーをかけて食べる。
このモルトビネガー、なんとも馴染みがないスメル&テイスト。
ひねたビールのような風味でクセがある。
ダメなヒトはダメだろう系の個性したたるスメル&テイストである。
付け合わせは、フライドポテト・マッシュピー(茹でで潰したグリーンピースのこと。放送禁止用語なのでピーが被さっているわけではない)
しかし、イギリスの料理の付け合わせは冷凍素材チックなモノが多い。
他にお目にかかったのは、インゲン・ニンジンといったモノで、
どーにもファミレスの厨房でチンされてそうな面子だ。
コンビニのハンバーグ弁当にも潜んでいそうな輩だ。
まぁ、フィッシュ&チップスの総評としては、可もなく不可もなくといったところか。
しかし、街中にはフィッシュ&チップスのテイクアウト(英だとTake awayなんだそうな。なんだか食い逃げっぽいイメージを連想してしまうのはワタシの英語力が貧困極まりないからだとか言ってはいけない。いぢめカッコ悪いよ)専門店がそこらにあったり、非常にポピュラーな料理であることは間違いないようだ。宗教的な兼ね合いで金曜日は「魚を食べる日」ということも理由らしい。
イギリスの金曜日はおさかな天国
ワタシはまたひとつ人生の真実を知ってしまった。
そしてこれを読んでいるあなたも。
知らなかったこれまでとは同じようには生きていけない。
知らないフリなどできない。
あぁ、なぜ人生とはかくも無情なのか。
イギリスの金曜日はおさかな天国
ゆめゆめ忘れることなかれ…
これには後日談がある。
本場の味を体験したものの、なんとなく不完全燃焼気味だったので、帰国してから自分で作ったりなんかしちゃってみたりした。クックパッドで3つぐらいレシピを見て要素を抽出した後、完成のイメージを膨らませながらインスピレーションの訪れを静かに待ち、時が満ちたその瞬間から沸き上がるパッションに身を委ねて180度の油で揚げる。
ん〜自分で作った方がウマいな。
かなりご満足できたわ。
モルトビネガーはなかったのでワインビネガーで誤摩化したけどね。
しかし、こんなことになるなら有名店とやらで喰って白黒ハッキリさせとくんだった。とか思ったりなんかしてないんだからねっ!とか言ってみる。
つづきはまた今度。
しーゆー