物語

生足太ももが、むき出しにしたもの

冬の満員電車。 車内の湿度は高く、窓は結露で白く曇っている。 ぎゅうぎゅうと後ろからくる圧力で、ぴたっとドアに押し付けられる。 ドアはひんやりとしていて少し気持ちがいい。 曇りガラスから見える外の景色は、ぼんやりとしていて不鮮明だ。 流れていく…

過去の経験から未来を導き出せたのはインターネット以前の話し

先日、以前に話題にしたことのあるケーキ屋に行った時のことだ。 ケーキを予約していたので受け取りに行くと、雨の夜だったこともあり他にお客さんはいなかった。 店内へ入り、60がらみの店主に挨拶をしながら控えの用紙を渡すと、奥から5号のホールケー…

うどんを打てば救われると天が言ったとか言わなかったとか

新年度も始まって少し経ちました。新しい環境へ入ったヒトも、そこがどんなトコロかなんとなくわかり始めた…そんな今日このごろですが、みなさんいかがお過ごしですか?ワタシは先日、天から啓示を受けました。 天はワタシにこう言ったのです。 「うどんを打…

煙草の煙が目に沁みて ちょちょぎれ涙は誰のため

深く反省せねばなるまい。己の罪深さを。 煙草をやめて2年以上が経つのだが、やめてみて初めてわかることが結構ある。例えば、その場の喫煙可否を気にしなくてもよいことなどは、自分でも思いもしなかったほどの気楽さをもたらしてくれる。本当だ。やめたこ…

女子校生と戦ってみた

家の路を挟んだ隣に女子校がある。幼稚園から高校まであるのでラインナップは豊富だ。そのことを友人の変態さん共に言うと非常に羨ましがる。なので「双眼鏡で毎日覗いてるよ」と煽ってみたりすると、変態さん共は決まって「ぐぬぬっ」となるので、18秒ぐら…

あの夜、月が出ていたのかは覚えていない。

そう、世の中のヒトみんなイカれてるって。知ってるよ変態だって。誰も彼も例外無く変態だ。早く子供達にも教えてあげるべきだ。君だけじゃないんだと。安心しなよと。両肩をつかんでガクガク揺さぶられっこ症候群よろしくやるべきだ。 しかし、どうにも声を…